入れ替わり。

彼女の名前が付いたフォルダ。
メールが届くと一番に見える場所。
彼の心の特等席だ。


それが私の名前に替わっていた。


いつ頃からなのだろう？
全く知らなかった。

あんなに大事にしていたメッセージさえも
消えてなくなっていた。
彼にとってきっと簡単な事ではなかったと思う。

だからそれを知った時はかなりの衝撃だった。
私と一緒にいてくれるという証なのだろうか。
きっとそうなのだろう。

心の中で思っていても、大きく変わる事の無い生活を
送っている自分がいる・・・心が痛い。

嬉しいはずなのに、こんなに胸が苦しいなんて。


私に出来るだろうか。

しなくてはいけない。

彼の為にも
自分の為にも

ここまでしてくれた彼を裏切る事は出来ない
ずっと彼を信用出来ないでいた。

でも信用されないようない事をしているのは

私の方だ・・・